現在お預かり中のNSXです。
オーナー様への作業経過報告と、実際の磨きとコーティングの作業を、工程ごとに連載でUPしていきたいと思います。
オーナー様が特に気にされていた、マフラー付近のススやタールの飛び散りは、油脂分解系のケミカルで除去しております。塗装には目立ったダメージはなく、綺麗に除去できました。
すすけて焼けたマフラー部は、綺麗にクリーニングを行い汚れを落とすと、美観UPです。
サイドミラー部は特に汚れが溜まっている部分ですので、念入りにクリーニングを行います。
よく見かける、サイドミラー下に水垢の黒い線がある車は、サイドミラー内部や周りの劣化グリスや汚れが原因な事が多いです。
ウォッシャーノズル部も、劣化したワックスや汚れの堆積が多い部分です。柔らかい豚毛のブラシを使い丁寧に汚れを落としていきます。
パネル細部やランプ類の汚れも、隅々まで除去していきます。汚れの除去に最適なケミカルを使い分けて行くと、磨きやコンパウンドを使用せずに此処まで美観を復元できます。
ポリッシャー研磨や、コンパウンドでの磨きは、まず汚れや劣化皮膜の除去を行い、本来の塗装の状態を確認し、必要な量だけ塗装を研磨していきます。
コーティングや磨き作業と言うと、さっさと洗車してポリッシャーでゴリゴリ磨いて、艶や光沢を出しているイメージをもたれる方も多いですが、実際の作業としてはケミカルを用いる「化学的除去」と、コンパウンドやポリッシャーを使用する「物理的除去」で、大きく作業内容が違います。
当店の作業は、ケミカルで落とせる汚れ等は「ケミカル」で、塗装や素材が劣化してしまい、劣化部を除去しないと美観を取り戻せないものを、研磨等の「物理的処理」で美観の復元を行っております。
また、オーナー様が特に気にされている部位の美観復元には、特に留意し作業をしております。
「お任せ」でのご依頼でも勿論、細心の注意を払っておりますが、特に気になられる箇所など、こだわりの部分等はお気軽にご相談くださると、より一層気合が入ります。(・∀・)ゞ
オーナーです。お世話になっています。
細かいところまで綺麗にしてもらっているようで、仕上がりが楽しみですね。
マフラーなんかは今まで一度も洗ったことがないので、こんな色だったのかと驚いています(^_^;
90年代の名車として、5年後10年後・・・・・と美しく維持管理されて行かれる様、パーツのクリーニングと塗装の厚みに余裕を持たせた研磨を進めています。仕上りを喜んで頂ける様にがんばります。