洗車やメンテナンスでは、洗車キズや陥没クレーター等の塗装の劣化や荒れを取り除くことは出来ません。塗装の光沢や艶と美しい映り込みを取り戻す為には「塗装の研磨」が必要になってきます。ただ、ご自身の愛車にはどのくらいの研磨や工程が必要なのか分かりにくいと言うご意見を頂きましたので、今回は研磨の工程数によって、どの位塗装の美観が違うのか画像入りで分かりやすくしてみました。
一概に塗装の研磨(車磨き)といっても、内容はピンから錐まであるものでして、どれだけの手間や工程を掛けるかにより、塗装面の美観の復元状態が変わってきます。(当然、技術や機材・薬剤の差も関係してきますが)
左から、洗車とネンド処理→軽研磨→通常研磨→荒研ぎ研磨をそれぞれ行っています。
(一番右の荒研ぎ研磨には ネンド処理+ウール中細目コンパウンド+ウール微粒子コンパウンド+低反発バフ+超微粒子のシングルポリッシャー処理が合計で施されています。)
塗装ダメージと復元したい状態により、研磨工程数(手間)と金額が違ってきます。
キズやクレーターの少ない塗装面には軽い研磨で充分ですし、逆に画面の様な酷い状態の塗装であれば荒研ぎからやらないと意味はありません。
車を磨ける厚みは有限で限りがあります。愛車の美観を取り戻す為には、塗装状態に合わせた適切な研磨を行う事が重要だと思います。塗装のダメージと言うと、洗車キズにばかり目が行きがちですが、洗車キズは比較的軽い研磨で除去できます。逆に陥没クレーターや塗装の荒れの除去は、手間や技術が掛かるものです。
夜、ガソリンスタンドの水銀灯や街灯の光で注意深く愛車を見てみると、塗装の状態が見えやすいですよ。