湿度にデリケートなガラスコーティング施工 長雨で多湿な天気が続きますが、「ホンダ ステップワゴン」PCX-S7ガラスコーティングのご依頼。
最新型のガラスコーティング剤であるS7は、従来型のガラスコーティング剤に比べて、施工時の水分に気を使う必要がかなり減っている。いや、減っている所か、若干の水滴があっても施工可能という、従来のガラスコーティング剤では、タブーな状態でも作業可能。施工する人間にとっては非常にあり難い性質を持っている。
しかし、何事も最良の条件下での施工に越したことはないので、キチンと脱脂洗車を行い、残った水分は確実に飛ばす。PCX-S7の様な特殊な施工も可能なコーティング剤は別として、一般的にガラスコーティングの施工には温度と湿度、特に湿度の影響が大きい。湿度が70%以上有ると、車のボディーの大部分である鉄板は、非常に結露し易く、眼に見えて水滴が付いていなくても、ボディー表面はしっとりしている。
その様な状態で、水分との反応でガラス質に転化する性質を持つガラスコーティング剤をボディーに塗布してしまうと、反応のムラや、余剰分の拭き取りが困難になってしまうので、ウチではガラスコーティング施工時には、作業場の湿度を60%以下まで除湿してから施工する様にしている。
ガラスコーティング剤の大半が、空気中の水分と反応してガラス質へ転化する。(温度は、初期の溶剤を揮発させる事以外、あまり影響しない。)つまり、塗布・余剰分拭き上げ後、今度は湿度が高い方が反応が進みやすい。
梅雨時期のガラスコーティング作業の良否は、施工前の除湿と、施工後には加湿する等、湿度のコントロールが重要。此処の辺りがいい加減だと、同じようなコーティング剤を使用しても、施工店や施工する人によって、仕上がりや耐久性が著しく変わってしまう。使用するコーティング剤のスペックや、宣伝文句だけで高性能を発揮してくれると手間が掛らないんですけどねぇ~。(笑)
冬場気温が低い(15度以下)と硬化定着しないなどと書いているショップもありますが、真偽はどうなんでしょう?
そもそも最後に固く絞ったクロスで拭き上げて、表面の初期硬化促進をしたりする製品もあるとか。