以前にも記事にした事があるのですが、今日は趣向を変えての記事です。磨き・コーティング業者のHPや宣伝等で良く見かける、意図して若しくは意図せずに表示している騙し?勘違い?鏡面仕上げ画像の例です。
現在の大半の車の磨きである、塗装最上面の「透明なクリアー上層」が解る様にマスキングテープで印を付けています。これで磨きで平滑化される筈のクリアー上部と光源や背景や映り込みの関係が分りやすいかと思います。
よく見かける例:「塗装を磨いてこんなにクリアに映りこみました!」ってヤツです。確かに蛍光灯はシャープに映りこみます。
コチラもそうです。確かに光源はシャープに見えるのですが、下のマスキング部分のピントを見てください。
これも同様です。光源は綺麗に映りこんでいますが、実際のクリアー層上層にはピントは合っていません。
こちらが一番多い例。キズも見えなくなり、綺麗な鏡面っぽく蛍光灯が映りこんでいますが・・・。本来、キズや劣化しているクリアー塗装の上部に、目印として貼った三角のマスキングテープが判らない程に塗装の表面からピントがずらしてあります。(しかし、目印のテープが無ければ、「超鏡面仕上げ」と言われても分らない事でしょう。)
以上、左右ともまったく同じ状態の塗装を撮影したものです。違いはただピントを塗装の表面からズラしただけのモノです。磨き業者の無知や、ピントがマニュアルで撮影出来ないカメラなどを使って撮影すると、こんな感じでのビフォア・アフターの画像になってしまう事が多いのです。
塗装の撮影は、最初はキズや劣化のお陰?でクリアー層表面にピントが合っているのですが、磨きを入れていくとキズや劣化が減って、今度は透明なクリアー層表面にピントが合わずに、光源や背景にピントが合うように、カメラが塗装の表面では無い所にピントを合わせてしまう事があるのです。それを撮影した本人も、本当に鏡面仕上げ出来た画像と勘違いして、「こんなに綺麗に鏡面仕上げできます。」と表示し、それを見た人も「すげぇ~!」と思われてしまう訳です。
塗装の肌目をペーパーで削り落し、重度の磨きを入れ、クリアー層を半分程削り落してしまえば別ですが、普通のキズ取り研磨くらいでは、塗装本来の肌目を?n??て無くし、本当の意味で鏡面に仕上げる事はできないのです。また、特殊な事例でも無い限り、そんな磨きを入れてしまうと塗装の耐久性は激減してしまうので、本来オススメで
きる事ではありません。
車磨きやコーティング関係のHPやBlogをご覧になる場合は、こんな所も気をつけて見て頂ければと思います。