温水洗車   車のメンテナンスの初歩であり、一番の肝でもある洗車。その中でも、一番重要なモノはというと、プロ用カーシャンプーや特殊な洗車スポンジ等ではありません。当たり前と言えば当たり前なんですが、一番重要で、コレが無いと洗車そのものが不可能な「水」です。(世の中には、「拭くだけナントカ」とかいう、邪道アイテムもありますが、論外です。)

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車を綺麗に洗うのには、当然の事ながら綺麗な水が必要です。不純物の多い地下水や、お風呂の残り湯なんかでは、逆にデポジットを増やしてしまいます。(水道水でも、地域や場所によっては、残留塩素の濃度が高くて洗車に不向きな事もあるくらい。)

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秋から冬場にかけて、当店では洗車等に使用する水は40~50度の温水を使用しています。理由は、人間が冷たくて寒いからではありません。(笑)

通常、水などの液体は、温度が上がると粘度が低下し、また一般に水の温度が高いほうが、汚れや洗剤などをより多く水に溶解でき、汚れ落としや濯ぎの効率があがります。(お風呂やシャワーで、体を洗った後に湯で濯ぐ方が、水で洗い流すより石鹸やシャンプーが良く落ちるのはこの為です。)

水の温度が高いと、洗剤や汚れをお湯がよく溶かし込んでくれて、簡単に洗いやすくしてくれる事の他に、もう一つ洗車に重要なのが「水の粘度」だと思います。端的に言って、水は温度が高いほうが「サラサラ」しているのです。10°Cの冷水で「1.307mPa・s」の粘度ですが、45°Cの温水では「0.598mPa・s」まで粘度は下がります。細かな単位はまぁよいのですが、10度の冷水と45度の温水では2倍以上も粘度に差があるという事です。粘度の低いお湯は、車体の細かな隙間へ浸透しやすく、残りやすい洗剤や汚れを洗い流しやすいのです。

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ガスにしろ灯油にしろ、温水を使用するには燃料代コストが嵩みますが、カーディティーリング業の基本である、「洗車」の品質を高めるには非常に有効な手段。また、洗車を専門店等で依頼される場合、その業者のレベルを図る尺度にもなるかと思います。水温の低い冬場には、冷水で洗車を請け負っているお店より、温水でしっかりと洗ってくれる専門店の方がよいかもしれません。

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お預かりの車は温水で洗っておりますが、そろそろ寒さが肌身に沁みてきました。^^;
先日は、早めに仕事が終わったので、近くの温泉でまったり温まってきました。