正しい洗車の仕方

カーケアの基本

洗車による車の汚れの除去、カーケアと塗装のメンテナンスの一番の基本となります。正しい洗車を行なう事で、車を長期間美しく維持する事が可能です。 反面、間違った洗車を行なうと、洗車によるダメージが蓄積して行き、塗装の艶や光沢は失われていきます。


用意する物・場所

場所

直射日光や風などが当たらない、埃の少ない場所。(屋根の下やガレージ内推奨)

アイテム

バケツ
洗車用のバケツ 容量10リットルの物2つと、5リットルの物1つがあると便利です。
スポンジ
洗車用スポンジTYPE-A (洗車用)TYPE-C(洗い用)、もしくは市販洗車スポンジ大小
シャンプー
R-011 ボディシャンプー もしくは市販カーシャンプー
水滴を拭き取る物
PROクロス(水分拭き取り用クロス)もしくは合成セーム等
水道水、洗車用ホース
井戸水は避けてください。ホースにはシャワーノズルを付けると便利です。
お好みで使用してください
R-012 トリートメントシャンプー (必要な場合)
エアガン、エアブロワー(使用できる環境の場合)

手順

車体を冷まします

1. 車を日陰やガレージに入れ、塗装を冷ましておきます。塗装面が熱いままや炎天下での作業は、悪影響の元になります。

希釈率を守ってシャンプー液を作ります

2. 洗剤を用意します。10リットルの洗車バケツに水を半分程入れた後、カーシャンプー剤を規定量入れ、泡立たせながらバケツ上面まで水を入れていきます。冬場はぬるま湯でも構いません。 (温度が高いほうが洗浄力は上がります。)

  • カーシャンプーは必ず規定濃度を守ってください。濃すぎると水垢や塗装のムラとなる場合があります。
  • 原液を直接使用する事はやめてください。
冷えた車体に勢いよく水をかけ、洗い流します

3. まず、ホース等で車体の上部から全体に水を掛け、流れ落ちる砂や埃を洗い流します。

  • 特にドア下やタイヤハウス内の泥や汚れが多い場所は念入りに
  • 車体にホースや体が触れない様にしてください。洗車での擦り傷の原因となります。
洗車スポンジにたっぷりと洗剤を含ませます

4. 工程2で作ったカーシャンプーを洗車スポンジに含ませ、車体を洗っていきます。

スポンジは滑らせるように動かし、ゴシゴシ擦るのはよくありません

5. 洗車スポンジは力を入れたり、押さえつけたりせずに軽く当てる感じで滑らす様に一方向に動かし、塗装面を見ながら洗い残しが無いように均一に洗っていきます。

スポンジが汚れたらバケツの中で揉みながら汚れを落とします

6. パネル半分程洗ったら洗車スポンジを洗車バケツに戻し、カーシャンプー液上面で軽く揉む様にして、スポンジ表面に付着した汚れや異物を落します。(洗車スポンジにホースで水を当てて濯ぐと更に効果的です。)

ルーフなど手が届きにくいところは踏み台等を使用しましょう

7. ボンネット→ルーフ→トランク等の順番で、車体の上面から洗っていきます。

汚れの酷いドア下やフェンダー下部等は最後に洗うか、別の洗車スポンジを使用することで、洗車キズを減らす事が出来ます。

すすぎは上から下へ、水の流れに沿って行います

8. 各パネル毎に洗剤やカーシャンプーが乾燥する前に水で濯いでください。(重要です)

大型車の場合は左右、パネル半分づつ進めて行くと効率的です。

シボやプラスチックパーツは優しく洗ってください

9. ゴムやシボ、モール等はTYPE-C(洗い用スポンジ)等の小型で背あてのあるスポンジを使うと洗車作業がしやすい。

ブラシは毛を寝かさず先端を軽く当てるように動かします複雑な形状部分は、軽く叩くようにして掻き出します

10. パネル裏や細かなシボ等は大小のブラシを使い、丹念に汚れを落としていきます。


  • 車体に付けた洗剤や泡などを乾燥させないで下さい。濯ぐ前に乾燥した場合は、もう一度軽くスポンジで洗ってください。
  • ガソリンスタンドや洗車店でよく見られる車体全体を泡だらけにしてから洗うと、汚れの落ち具合や、洗い残しの見落としとなり易いのであまりオススメしません。 また、洗車ミット(大きな手袋の様な物にムートン状の布やブラシが付いた物)で洗車を行なうと、砂埃や異物を巻き込みやすく洗車キズの元になります。

当店で販売しているR-012です

○トリートメント剤を使用される場合
R-012 トリートメントシャンプー をご使用される場合は、ここで使用してください。 R-012裏面の使用方法をご確認の上、ご使用ください。
撥水性を付与しますので、親水性のガラスコーティングやチタン系のコーティング加工車はご注意ください。

全体を洗い終わったら、洗剤などが残らないように上から下へ完全にすすぎます

11. 各部毎に洗いあげ、全体の洗車が終わったら、もう一度車体全体を丹念に水で濯ぎます。

ドアノブやドアミラー等の稼動部分は特に洗剤が残りやすいです

12. 特にルーフレール・モール・ドアノブ・窓枠やパネルの隙間など洗剤が残りやすいので、充分過ぎるくらいに濯ぎを行なってください。

レールの隙間やゴム枠等も、隙間に沿って念入りにすすいでいきます

13. 洗剤分を残すと水垢や染み等悪影響を及ぼします。

14. 小さなバケツに綺麗な水を入れてPROクロスやセームを浸し、柔らかくしした後に固く絞ります。

セームなどは裏表があります。凸凹の 凸の方が表の場合が多いです

15. 車体の水滴が乾燥しない間に水分を拭き取ります。絞ったPROクロスを直線的に動かして拭き上げて行きます。この時クロスは一方向に動かし、往復させない様にします。往復させると、拭き上げた水分を引き戻しやすくなり、効率が悪くなります。

  • 拭き上げるごとにクロスを絞る様にすると水滴ムラなく綺麗に拭き上がります。
      (拭く、絞る、拭く、絞る・・・・)
  • パネルやパーツの隙間の水はPROクロスを隙間に軽く当てたり、少し差し込んで水分を吸引させて下さい.
  • PROクロスに汚れが付着した場合は、その都度綺麗な水でクロスを濯ぎ洗いします。
  • 拭き取りが間にあわず乾燥した場所は、その部分をもう一度軽く濯ぐか、濡らしたマイクロファイバーウエスで軽く拭き上げてからPROクロスで拭き上げてください。
  • エアーガンやエアブロワーが使用できる場合は、ルーフレール・モール・ドアノブ・窓枠やパネルの隙間など水分が残りやすい箇所の水分を吹き出します。
拭き取り後、ドアやパネルを開け水気を軟らかいウエスなどで拭き取ります

16. ドアなどを開けてよく水を抜きます。

  • 隙間などから垂れた水滴などは乾燥する前に拭き取って下さい。
  • 水分を残したまま走行等を行なうと、水滴などが塗装面に飛散して水垢やウォータースポットの原因となる事があります。